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黒部市で培ってきた安全へのこだわり:株式会社椎名設備工業のヒヤリハット事例と対応

富山県黒部市に本社を構える株式会社椎名設備工業は、全ての工程を技術の多様性を持つ職人が社内ワンストップサービスで行う配管工事会社です。北陸地方を中心に、ビルや工場、住宅など、幅広いジャンルの配管工事を手がけてきた実績と、徹底した安全管理体制で培ってきた高い信頼が自慢です。

近年、建設業界においては、安全意識の高まりとともに、ヒヤリハット事例の報告・共有が重要視されています。ヒヤリハットとは、軽微なミスや偶然の出来事によって、重大な事故や災害に繋がる可能性があった状況を指します。株式会社椎名設備工業では、安全を第一に考え、ヒヤリハット事例を積極的に報告・共有し、再発防止に努めています。

本記事では、株式会社椎名設備工業のヒヤリハット事例と対応について詳しくご紹介します。実際に現場で発生したヒヤリハット事例を具体的な状況とともに紹介し、そこからどのような対策を講じたのかを解説します。また、ヒヤリハット事例報告制度の運用方法や、安全意識向上に向けた取り組みについても紹介します。

ヒヤリハット事例1:高所作業における転倒の危険性

高所作業車

状況

高層ビルにおける空調設備の配管工事中、足場から転倒しそうになった事例です。作業員は、天井近くの配管に接続作業を行うため、高さ約5メートルの足場に上っていました。作業に集中していたところ、足元の資材が滑り、足場から転落する危険性がありました。

原因

  • 足場の設置状況が悪く、安定性に欠けていた。
  • 作業員が集中していたため、足元の状況に注意が十分に向いていなかった。

対応

  • 足場の点検・整備を徹底し、安定性を向上させた。
  • 高所作業における安全講習を定期的に実施し、作業員の安全意識を高めた。
  • 作業中に周囲の状況に注意を払うよう、作業員に指導した。

再発防止策

  • 足場の設置場所や状態を定期的に点検し、必要な措置を講じる。
  • 高所作業における安全帯の着用を徹底する。
  • 高所作業中のコミュニケーションを密にし、周囲の状況に注意を払うよう呼びかける。

ヒヤリハット事例2:切断作業における火災の危険性

切断で火花が出る

状況

鉄管の切断作業中、切断箇所から発生した火花が可燃物に引火し、火災が発生する危険性があった事例です。作業員は、鉄管を切断機で切断していましたが、切断箇所から発生した火花が、付近に置かれていた可燃物に飛び移り、引火する可能性がありました。

原因

  • 切断作業前に、周囲の可燃物を十分に除去していなかった。
  • 火花対策用の防護具を着用していなかった。

対応

  • 切断作業前に、周囲の可燃物を徹底的に除去するよう作業員に指導した。
  • 火花対策用の防護具(遮炎眼鏡、遮炎手袋など)の着用を徹底した。
  • 切断作業場所における可燃物の保管方法について、明確なルールを定めた。

再発防止策

  • 切断作業前の可燃物除去を徹底し、チェックリストを作成する。
  • 火花対策用の防護具を着用するよう、作業員に義務化する。
  • 切断作業場所における可燃物の保管場所を明確にし、標識を設置する。

ヒヤリハット事例報告制度の運用

株式会社椎名設備工業では、ヒヤリハット事例を積極的に報告・共有できるよう、ヒヤリハット事例報告制度を運用しています。この制度は、現場で発生したヒヤリハット事例を専用の報告書に記入し、上司に提出することを義務化しています。提出された報告書は、安全管理責任者が内容を審査し、再発防止策を検討します。その後、全社員に共有し、同じような事例の発生を防ぐための対策を講じています。

ヒヤリハット事例報告書の記入項目

  • 発生日時
  • 発生場所
  • 状況
  • 原因
  • 対応
  • 再発防止策

ヒヤリハット事例報告書の共有方法

  • 安全会議での報告
  • 社内報への掲載
  • イントラネットでの共有

安全意識向上に向けた取り組み

株式会社椎名設備工業では、ヒヤリハット事例報告制度の運用以外にも、安全意識向上に向けた様々な取り組みを実施しています。

  • 安全教育の実施

入社時や定期的に、安全に関する教育を実施しています。教育内容は、安全に関する基本知識や法令遵守、リスクアセスメント、ヒヤリハット事例からの学びなどを網羅しています。

  • 安全パトロールの実施

現場責任者や安全管理担当者が、定期的に現場を巡回し、安全状況をチェックしています。パトロールでは、作業手順や保護具の着用状況、作業環境などを確認し、必要があれば指導を行います。

  • 安全スローガンの策定

毎年、安全に関するスローガンを策定し、社内に掲示しています。スローガンは、社員の安全意識を喚起し、安全行動を促進する効果があります。

まとめ

株式会社椎名設備工業は、安全を第一に考え、ヒヤリハット事例の報告・共有、安全意識向上に向けた取り組みを積極的に推進しています。これらの取り組みを通じて、社員一人ひとりの安全意識を高め、安全な作業環境を実現しています。

今後も、株式会社椎名設備工業は、安全へのこだわりを貫き、地域社会に貢献できる企業として邁進していきます。